ホラー映画より怖い!(と私は思う)40年以上進化のない、危険な体位変換


病院や施設では、2時間に一回体位変換が行われます。

圧による褥瘡の発生を避けるため、そして、かつて褥瘡裁判というものが40年くらい前にあって、病院が負けたから、裁判で負けないためでもあるんです。そのときに、証言をした脳外科の看護師が「褥瘡は看護の恥」と言ったから、看護だけの問題にされてきた時代も長く続きました。

その頃は、圧だけではなく、ズレなどの外的要因や内的要因や、体の緊張によるものということが解明されてませんでした。

マットレスやクッションなど、いろんな道具が進化したように見えますが、一人一人の個性にあった使い方ができなければ、かえって緊張を高め、猛毒のようなもの。

ですが、どんなに苦しそうにしていても、指示された写真通りにしているということだけで、そのつらいケアが昼夜繰り返されます。

先日、キネステティク・クラシック・ネオを学ぶ仲間が、型にはまって写真でポーズを取るような体位変換をスタッフにさせるセラピストと口論になってしまったそうです。

彼女は、患者さんが主役だから、患者さんが楽かどうかを観察して、その都度対応できる能力を全員で身につけていきたいと促したところ、ニッコリ笑って、「わかりました。そのように配慮します」、と言った後、事業管理者に自分たちセラピストは彼女の言う通りにはできないと言ったそう。

つまり、患者さんの安楽を優先せず、セラピストの写真を優先すべきだということだそうです。

その法人の目標には「患者さんの個別性に対応した、安全安楽な医療やケアを提供することを目指します」

ウソになる言動です!言葉と態度が違う人、時々見かけます。

看護教育連載第6回にも、書きました。体位とは止まってることだけではなく、楽に動けるニュートラルな状態。だから、固めることではないのです。

固められると、あら、不思議!息もつらい、どこかが圧迫されてつらい

息もつらい体位変換は、体位の支援ではなく、身体拘束です。

考えて変えるより、古いやり方に流されるほうが楽なのでしょう。

日本中のいろんな場所で、進化してないケアが行われているのを想像すると、本当に怖い。

ホラー映画より怖い。

すぐに、怖い状況は変えられないかもしれない。だからキネステティク・クラシック・ネオのパーソナルレベルで、セルフケアを学ぶことは

大切だと思います。

世の中には、困ったケアが継続されてること、気づいてください。

【参考文献】

さあさんの秘密の小窓

http://awarenesscare.secret.jp/sub09/sub09a02.html

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プロフィール

中本 里美

株式会社CARE PROGRESS JAPAN代表取締役
一般社団法人 日本キネステティク普及協会 代表理事

  • 2008年11月に株式会社CARE PROGRESS JAPANを設立。
  • 2014年9月一般社団法人日本キネステティク普及協会設立 設立時代表理事就任
  • 2015年4月から、日本ならではの生活場面・生活様式、日本人ならではの体型に沿ったケア方法を探究、独自のメソッドの展開をはじめて現在に至る。

☆☆

  • 看護師。ET/WOCナース。
  • (後に日本看護協会がはじめた 皮膚排泄ケア認定看護師の前身)の研修をアメリカで受けて帰国。
  • 看護師に復職後、腰痛・頸部痛などのトラブルのため、戦線離脱した時期もあったが、高齢者のスキンケアや排泄ケアに興味を持ち、その活動をしているときにキネステティクと出会う。
  • 修士(健康福祉学)、
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